飼育委員会卒業論文 ―2018.3.11 ひかのんラストライブ~飼育委員会卒業式~のお話

ひかり輝く日々 のんストップで駆け抜けた想い出胸に

踏み出そう 爪先から続く世界へ 

 ~飼育委員会 最後のメッセージより引用~

 

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去る2018年3月11日、声優ユニット「ひかのん」のラストライブが行われました。
今回はそのお話。

 

 

カウントダウンは突然に


3月2日(金)夜、世間が華金タイムを迎えた頃。突如として、本当に突如としてその知らせは飛び込んで来ました。


小出ひかる アース・スターエンターテイメント退所」
「ひかのんラストライブ3月11日開催」

 

実は、かねてよりひかのん両名のツイキャス・インスタライブ等で「3月11日は空けておいて下さい」という(深刻なトーンでの)ほのめかしはあったのである程度の覚悟はしていた、というかある程度は覚悟せざるを得なかったのですが、蓋を開けてみればとんでもねえ内容。

流石の僕も仕事上がりでおもむろに開いたスマホの通知欄を見て「ヒッ…」となってしまいました。

なにしろ、内容で既にもう今年一番のショッキングな事態だというのに、あれこれ動こうにも発表の時点で当日までの残り時間が9日しかない状況です。

少なくとも僕はそこからほぼ毎日何かしらの準備をしなければなりませんでした。

 

ただ、人間逆境であればあるほど燃えるもの。

当然いろいろと思うところはありまくりですが、その中でも「与えられた9日間で去り行くひかのんのためになんとかやってみせよう」「首に刃物突きつけられたオタクの底力見せてやろうぜ」というようなスイッチが入ったこと、日程の短さが却って全力で駆け抜けるにはちょうど良かったことが重なり、その期間の中では最大限の準備ができたのではないでしょうか。

当日の企画を見たみなさんがどう感じたかはわからないですが、個人的には自分を含めみんなすごく頑張ったと思います。

ひか・のんそれぞれのオタクが結集して一花咲かす機会というのも今後無いでしょうしね…(泣いた)

 

 

セットリストを考えた奴は天才

 

そうして、あれこれと考える暇もなく、ラストライブに臨む心の準備すらも整わないまま迎えた当日。
朝から準備をしていたら、あれよあれよという間に開場時間を迎え、あっという間に開演時間を迎えてしまった…というのが自分の中での体感時間でした。

 

ジェットコースターのような日程をくぐり抜けた先に待っていた1曲目、それはWake Up,Girls!の「タチアガレ!」でした。

ひかのんでは初のカバーで、個人的には意外性のある選曲でした。イントロを聴いた瞬間、「お…?おおおおおおおおそう来たか!!」って感じ。

どんな背景を持つ作品であるかは説明するまでもないでしょう。

このライブが開催されたのが何の日だったかも、言うまでもありませんね。

選曲自体がそんな意味を纏う一方、歌に乗せて「迷いなく走りだそう この世界で生きるために」という詞が我々の元に届けられました。

そうなんですよね。「活動休止」「事務所退所」という現実を突きつけられてからというもの、「2人はこの先どういう道を歩むことになるのだろう」という不安はどうしたって常につきまとっていました。

だからこそあの日あの時、「この世界で生きる」というフレーズが聴こえたときの救われた気持ちといったらもう。

元の作品背景も相まって、「これまで過ごしていた環境が抗えぬ力により取り戻せなくなってしまったとしても、折れずに前を向きその後の世界に踏み出していく」というまたとない力強いメッセージを感じました。

 

続く2曲目は、タイトル繋がりでゆいかおりの「ウェイカッ!」。

オタクはゆいかおり好きがちなので、1曲目の勢いを更に盛り上げるのにもってこいの繋ぎだったのではないでしょうか。

コールアンドレスポンスがある曲は安心して盛り上がれますね。

圧巻だったのはここから。

この「ウェイカッ!」、最後がチャイム音で終わるのですが、そこから続いた3曲目がチャイム音から始まるevery♥ing!の「ゆめいろ学院校歌」。

チャイム音アウトロからのチャイム音イントロ、アニクラもかくやといった曲の流れ。

実は、1月に開催されたライブの際に「ウェイカッ!」アウトロを「ゆめいろ学院校歌」イントロと勘違いしたオタクが曲終わりだというのに突如沸き出す一幕があったんですよね。

その高まり案件自体はひかのんのカバー曲の守備範囲から「そういう繋ぎがあるかもしれないという期待」が漂っていたことによる偶発的な事故みたいなものだったんですが、それを拾って次に生かすというオタク心に寄り添った曲の組み方ができるのは非常に見事。

今回最も評価すべき点のうちのひとつ、どころか後世に語り継がれるべき名シーンと言っても過言ではないでしょう。

 

4曲目はTrysailの(って捉え方でいいのかな?詳しくないのである)「センパイ。」
これも需要はかねてから大きかった。最後の最後で聴ける機会があるとは。
曲の途中で手紙を書き、クシャッと丸めて投げるというダイナミックな演出もありました。(手紙が授業中よろしく回し読みされていたのは面白かった)
客席へのプレゼントはなかなかESDの現場では見られなかった光景ですね。
どこかのライブからの影響だったのでしょうか?

 

次にソロ曲コーナー。

この2人はESDの頃から毎回のごとくオタクを唸らせるチョイスをしてくるのですが、この日も変わらず素晴らしい選曲を見せてくれました。

 

ひかるんのチョイスはアイカツ!より「START DASH SENSATION」。

僕はアイカツ!のオタクではないのでこの曲についての物語を自分の中では持っていないのですが、それを補って余りあるほどのエモい話を人づてに聞いていました。

なので、ここでこのチョイス、という点にはとても感銘を受けましたね…

何より、「タチアガレ!」で得た安心感をさらに強固なものにしてくれたという点で本当に良かったです。

 

のんのんのチョイスは花澤香菜さんの「君がいなくちゃだめなんだ」。

歌詞中の「君」は皆さん自身のことを指してますよ、ということを曲が始まる前に伝えてくれたのですが、なんというか「そういう存在になれるよう精進いたします」という気持ちでいっぱいです。

(そうは言いつつも屈指の泣きシーンだったのですがね。\( 'ω')/)

そんな気持ちを持って歌ってくれるのは心から嬉しいです。

 

 

時空(とき)を越え刻まれた、とっておきの時間とときめき色の毎日


後半一発目は、「千本桜 ピアノ超絶技巧ひかのんver.」。

これも聴く機会が失われてしまうのが残念極まりない…。

のんのんのピアノを聴く機会だって…次はいつになるのだろう…

 

そんな悔やまれる別れがありつつも、この次には水樹奈々さんの「ETERNAL BLAZE」という個人的にこの日最も意外だと思う選曲もありました。

のんのん曰く「ライブを見てきて影響されちゃった」と。そういえば先月行ってたってツイートしてました。君は一体この曲の発売当時何歳だったのでしょうかね、ということを考えると(いろいろな意味で)恐ろしいことこの上ありませんが、しかしそれにつけてもお2人の歌の上手さよ。今回披露された中では最も偉大な方の曲のカバー、こういう場合はともすれば曲の強さに負けかねないところですが、決してそんなことなくしっかり歌えていたのではないかなと思います。

これだけ曲のハードルに対して合格点を叩き出してくるところを見せつけられると、2人でもっといろんな曲を歌っているところを聴きたかった気持ちが無限に溢れてきます。ただただ惜しむことしかできません。

 

続いて、この日に至るまで幾度となく聴いた「スマイル♡インビテーション」。

初出の際、まだユニット内ユニットに過ぎないはずなのにやたらと強い曲だったためざわざわしてたら実はアニタイだった…というめまぐるしい日々も今では懐かしいものです。

それから『無責任ギャラクシー☆タイラー』が始まり、「無責任☆生放送」もあって、京まふ出演で京都にも行って、たくさんリリイベもありました。

ひかのんというユニットは活動休止を迎えてしまいましたが、あの日々をともに過ごしたこの1曲は確かに形として残るんだなと思うとなんだかとても嬉しいですね。

 

MCで一呼吸が入り、次に歌われたのは放課後ティータイムの「天使にふれたよ!」

僕が高3の冬に映画が公開されたっきり過ぎ去って行ってしまった『けいおん!』でしたが、6年、7年が経ちこうして今再びその曲に巡り会うことになるとは…。

MCで歌うってわかった瞬間「あぁぁ……」と崩れ落ちてしまいました。やっぱり「作曲:琴吹紬」なんだよな。

(ちなみに弊ブログアクセス数ぶっちぎり第1位なのは去年書いた『けいおん!』にまつわる記事だったりします。そのおかげで常々バケモンコンテンツだったなと思わされ続けております)

でも、聴こえ方、感じ方ってあの頃とははっきりと違ってくるんですよね。「馴染んだ制服と上履き」のあたりで君色衣装が思い起こされたり、「ただいまって言いたくなる この場所は変わらないよ」で「ただいま おかえりって言いたい夜だ」を思い浮かべちゃったり、「とびきりの夢と出会いくれた音楽にありがとう」に心から同意したり、「大好きっていうなら 大大好きって返すよ」に「好きだよ、好きだよ、好きだよって伝えたい」と言い合っていた日々を懐かしんだり。

それだけ君たちは僕の心の中に大きいものを残してくれているんだよ、ということは表明したいです。

しかし、卒業というタイミングにこの選曲はずるい、ずるいとしか言いようがないと思います。

 

 

“ラスト”の“ラスト”


マジのしんみりモードが終わった後は、もうラストスパート宣言。

楽しかった時間の終わりが刻一刻と迫ってきます。

 

その先陣を切ったのは「光る海のまんなかで」。

いや、やっぱりこれなんだよな…!

いろんな思い出がありますが、「みんなで作ろう、光る海」と一致団結して3周年に臨んだことが真っ先に思い返されエモくなってしまいました。

この曲ってきっと見えない楔になると思います。いつか「そんな光景」が見られたその日にはとんでもない威力を持って再び思い出の中から蘇ってくるのでしょう。

もっともっと大きな光る海のまんなかで輝く姿を見られるその日まで、これからもずっと、どんなステージでもエールを送ろうじゃありませんか…!

 

続いて聴こえたイントロは、みんな大好き「Diamond Soul」。歌詞のはじめからおわりまで全部大好きです。

ライブの場で聴くのは、同じく国立音楽院で行われた昨年末のESD活動休止ライブ以来となります。

あの時はオルスタでみんなもみくちゃになりながら叫びましたね。

ここまで熱くなれる曲もそうそうありません。

この日は椅子こそありましたし、活動休止のときほどぎっしりとは埋まりませんでしたが、それでもスタンディングエリアに集まったかなりの人数が飛んでいました。あの光景は忘れないぞ。本当に最高でした。

「次の壁を越えたら さらに壁が待つだろう 今全てに勝ちたい Diamond Soul 私らしく!」というラスサビに重ねて跳ねつつ拳突き上げながらオイオイ言うのがもうほんと…すき…

こう言ってはおこがましいですが、一緒に次の壁に挑んでる感があるからめちゃくちゃ熱くなれたなと。

最後の最後、ひかのんでやってくれてありがとうと言いたいです。

 

そして、息つく間もなく流れ出したイントロと、「ラスト!細胞プロミネンス!!」の掛け声。

「行!く!よ!」と応えながら、「細胞プロミネンスも、もしかしたらこれで本当に最後だ」ということに思いを馳せていました。

というのも、某声優の某貴族階級イベントに参加した際に「アーティストとしての彼女の方向性とガンガン踊るスタイルは合わない」という趣旨のお話をいわゆる「大人」の口から聞いてしまったのです。(あのイベントのことどこまで話していいのかマジでわかんないんだけど、他のレポ情報とかあったら教えてください。あか信号を渡るなら先に渡った人の様子を見てからにしたい小心者です。)

それがブラフでないとしたら、「オリジナル」が聴ける一番確実な方法は『ミリオンドール』2期しかない、といういつかのバースデーライブの記事の見解そのまんまの状態であるということになります。いやしれっとやってくれればいいんだけど、現実としてついに最新のソロライブではノータイガーノーマサイが実現しているわけで。

それに加えてカバーする可能性のあったもう一人もやらなそうだったし。

(とりあえず細胞プロミネンスに関しては別でまた書くことにしますよ。)

そんなわけで、一連の「細胞プロミネンス」史に終止符が打たれる瞬間であるという覚悟の元でこのときを迎えることにしていましたし、実際に歌ってくれたので心置きなく弔うことができました。

「オリジナル」への想いに関して全幅の信頼を置けるからこそ、君の「ラスト!」の声でこの歴史に終止符を打ってくれて本当によかった。

最後になるってわかってるのとわかってないのとでは全然気の持ちようが違うんだよな…ほんと。

ラスサビ前の「声をあげてくれた優しさが 涙を拭い取った どんなときもどこだって そばにいるから」のところにエモさが詰まってると思うんですよね。だからこそ、「どんなときもどこだって」という気持ちはこれからも、いつも大事にしていきたいと思います。

こうして、ひかのんラストライブの幕が、ひとまず降ろされたのでした…

 

 

刺さってしまう、手遅れになる


いつものようにアンコールが入り、ひかのんが再び並び立ちます。

初めて見る、でも幾度となく目にしてきたフォーメーション。そして自分にとっては馴染みの深いイントロ…

かの有名な「\( 'ω')/Pyxisライブの関係者席でめっちゃペンライト振ってる奴\('ω' )/」による貴重な「初恋の棘」のカバーです。次に聴ける機会があるのかどうかすらわからないレベルで貴重です。

ひかのんの活動本格化以降、内心では最も待ち望んでいた一曲でしたが、まさかここで出してくるとは。

このチョイスをしてくれたのんのん、そしてダンスの難易度をものともせずしっかりと合わせてきてくれたひかるんに感謝。

「君と出会えたこと それはきっと なんだか大きなこと」…そう、なんだか、ものすごく大きなことなんだよな。

「小さくて 初恋の棘 目には見えない だから抜けない」…ラストライブのアンコールというタイミングで、ひかのんはとんでもない棘を刺していきました。

 この日このとき初めて思ったのですが、卒業のタイミングでの「初恋の棘」のラストってエグいほどエモいんですよね。

「この胸が 痛くても 痛くても 大丈夫だよ」

「この時が 過ぎ去っても 過ぎ去っても きっと忘れない」。

アウトロと共にPyxisのそれでは決して感じたことのない感情が心を揺さぶり、そしてどこかへと過ぎ去っていきました。

 

ゆずれないキモチ大事にして 光を抱いて明日へ行こう

 

ダブルアンコールに待っていたのは、これまで長い間歌われ続けてきた「ハッピー∞エフェクト」でした。

この曲のジャケット、今一度見返してみてください。

ただでさえ若いひかのんの更に若かりし頃が…!

残念ながら僕はその頃からのオタクではないのですが、こうして見ると本当に立派になって…!という気持ちになります。

曲自体も希望に満ち溢れた内容ですし、何よりこの曲は最後みんなで聴き納めたかったです。ね。

みんなでワイワイ楽しめる素敵な時間。またいつか聴きたいです。

 

この曲の後のMCで、我々の「準備」に対してお二人から嬉しい反応がいただけました。

お揃いの「私たち、飼育委員会です」Tシャツに、記事冒頭にも引用したみんなで考えたメッセージ入りの横断幕。

どちらも9日間で仕上げた、魂の込もった一品です。

あれだけ喜んでくれたのならそりゃ頑張った甲斐もあったというものです…ほんとよかった。

 

ひかのん最後の一曲

 

舞台はトリプルアンコールへ。

本当に最後となったこの場で歌われたのは、「Eternal Stage」でした。

我々からのメッセージにある「踏み出そう 爪先から続く世界へ」という言葉は、他でもないこの曲から頂いたフレーズ。

 

序盤で綴った通り、我々はこの日を迎えるまで先行きに対する不安を抱えていたのです。

でも、例えひかのんが活動休止を迎えたとしても、2人にはもっともっと輝いていってほしいという気持ちがありました。

そんなとき、我々の脳裏に蘇ったのは「ただ負けたくないから 夢叶えたいから 今辛く苦しくたって 越えていきたい」と歌うひかのんの輝く姿でした。

そしてもうひとつ、この曲を通して「今日の潤んだ空と 約束を交わそう いつか大きな大きな虹を架けることを」と、そう約束してほしかった。

いつかどこかで、大きな大きな虹を、と。

そんな願いがあって生まれた文言、そして横断幕だったんです。

だから、歌ってくれて、そしてあの空間に共にいられることができて本当に良かったです。

 

 

セットリスト考えた奴はマジの天才

 

…と、ここまでライブ本編についてのお話でしたが、セットリストに関してさらにもうひとつ気付いたことがあるのです。

ユニットの性質上、どうしてもカバー曲が多くなるひかのん。

ですが、今回のセットリストはある特徴があったのではないかと思います。

 

ここまでの内容で全曲を一通り触れてきましたが、まず言いたいのは

「ここ1年ESD現場全てに通っているが、他のアーティストを全く知らない人」から見たときに丸っきり知らない曲って実は意外に少ないんじゃないか、ということです。

全16曲の中で、ESD現場で一切出てこなかった曲は

「ウェイカッ!」「ゆめいろ学院校歌」「君がいなくちゃだめなんだ

ETERNAL BLAZE」「天使にふれたよ!」「初恋の棘」

の6曲。つまり、他10曲は何らかの形でESD現場で聴いたことがあるのです。

 

では、”なぜ”聴いたことがあるのか。

それこそがここで一番大事な話であり、そして今回セットリストを考察するにあたっての一番の驚きなんです。

話の肝となるのは1曲目に使われた「タチアガレ!」と、ひかるんソロの「START DASH SENSATION」。

…と、この曲名だけで察しのいい方は見当がついているかもしれませんね。

そう、「タチアガレ!」は曽我部英理生誕祭、「START DASH SENSATION」は愛原ありさ生誕祭でそれぞれソロ曲として登場していた曲です。

更に、今回ひかのんとしては初披露だった「Diamond Soul」。

ご存知、ぬんぬんことまりあんぬこと谷尻まりあさんがセンターを務めた曲です。

というように、ひかのんとしてのライブでありながらも、随所にESDのメンバーを思い起こさせるような曲たちが散りばめられていたというのが今回の裏テーマだったのではないか、という考察に至ったのです。

(中島要素をどこに求めるかについては「ラストおおおお!細胞プロミネンス!」という伊藤美来さんが”ただの一度たりとも”言ったことのない煽り部分、ということでひとつ。)

 

言ってしまえば、カバー曲なんて世の中のどこからでも引っ張ってこれるわけです。

それこそ、このライブの幕間でも過去のひかのんの様々なカバー曲の映像が流されていました。(過去のカバーといえば、欲を言えばひかるんの「This game」はもう一度生で、かつフルで聴きたかった。このとき改めて聴いて思ったけどひかるんの歌すげーわやっぱ… アッ欲を言えばと言えば、のんのんの伊藤美(以下省略))

その中でこのチョイス、かつソロ曲の枠も含めてひかのん二人がかりでそういう意味を込めたセットリストを意図的に繰り広げていたのだとしたら…と思うとめちゃくちゃエモくないですか?

それも、ESDの系譜を次ぐ最後の正統な担い手であったひかのんのラストライブで…。

(っていうのがずっと気になっててひかるんのインスタライブでそれとなく「START DASH SENSATION」選曲の意図について聞いてみたんですが、「歌詞が境遇にぴったりだったから」と。ほんとにそれだけなのかなぁ…?って邪推しちゃいますが真相は神のみぞ知るところ。)

 

で、ここからはそれを踏まえた更なる考察、というか妄想をふたつ。

 

急に伊藤美来さんの話をするんですが、彼女キャラソンをライブで披露することに対して「キャラの力を借りる」という言い方をするんですよね。

僕はなんだかんだ言いつつも心から伊藤美来さんのオタクなのでどうしてもそういう考え方が真っ先に思い浮かんでしまうんですが、もしひかのんもそういう考え方のもとで今回のセットリストを組んでいたとするのならば、それはもうめちゃくちゃ尊い話です。

(このライブ翌日に「あーりぃの振り付けがひかのんのライブで生きていた」というツイートを見てエモくて涙目になったタイプのオタクなので、どうしてもそういう思いの込もったエモみのある方向性の話に持っていってしまいがちな傾向は否めないのですが。)

もうひとつめ。

こうしてESDメンバーを象徴する曲が散りばめられていた、とすると、今度は最後に歌った「Eternal Stage」の歌詞がまた異なる意味を持って立ち上がってきます。

終盤の「バラバラの星だって 光を繋いだら 世界中を照らすほどの輝きになる」という箇所。

最後に「Eternal Stage」を歌ったことでこのライブの随所に散りばめられた「バラバラの星」の光を繋いだ、と取れば1つのライブに張り巡らせた伏線の回収・締めくくりとしては完璧過ぎるまでのシナリオです。

そこからの、「ただ負けたくないから 夢叶えたいから 今辛く苦しくたって越えていきたい」「踏み出そう 爪先から続く世界へ」ですよ。

ESDのみんなを思い浮かべさせておきつつのこのメッセージ。

もしかしたら、想像以上に色んな人に向けての思いが込められていたのかもしれませんね。

 

 

…というように、考えれば考えるほどいろんな意味が込められていたんじゃないかというふうに思えてくるのです。

「創作物は世に出た時点で製作者の意図とは切り離され、あとは受け手がどう受け取るかに委ねられる」みたいな話を大学の講義で聞いたのをよく思い出すのですが、このセットリストもそうです。

個人的には「このセットリスト考えた奴は天才」と思うし、「考えた奴がこれくらいの意味を持たせるだけの力量を持っていてもおかしくはない」と評価しているからこそこれだけ解釈しているのですが、もしかしたら作者そこまで考えてねーよってこともあるかもしれません。

また、逆に今回述べてきた以上のとんでもねえ意図がまだ隠されていたのかもしれません。

どちらにせよ、寝る時間を犠牲にしてこうして長々と記事を綴る程度には「読み応え」のあるセットリストだったということは確かですから、やはりこのセットリスト考えた奴は天才だと思います。

これだけ考察の余地もある上、現地では終始沸き散らしていたのですから。

 

何はともあれ、最後の最後まで心の底から楽しめる、このブログにも数々綴ってきたような歴代の素晴らしいライブたちにも決して引けを取らないひとときでした。

「この時が過ぎ去ってもきっと忘れない」、想い出に深く刻み込まれるほどの力を持ったライブだったなと、そう確信してやまないのです。

 

 

おわりに

 

とうとう一連のESD的なものの流れが終わってしまいましたね。

こうなってしまうと、数々の名曲たち、あの曲もこの曲もこれを以てそうそう生歌で聴く機会は無くなるのだろうな、というものばかりです。

残念なことこの上ありませんが、むしろここまで紡ぎ続けてくれたESD、そしてひかのんに対する感謝しかありません。

そして、昨今ますます混沌と自警を極める声優現場というカテゴリにあってコールmix当たり前、推しジャンマサイ大歓迎(モッシュ・ダイブ・肩車等はだめだよ)、別運営主催で隙あらばコロシアエーにダンソンに│\( 'ω')/│にとなんでもござれの非常に自由な校風の現場ともお別れとなってしまいます。(スタンディングエリアみんなわんぱくひろばだし本家わんぱくひろば以上に楽しかった。)

余談ですが、たぶんこの激しさ熱さを求める層が声優界隈を離れドル現場方向へ向かっていくのでしょう。(そっちの楽しいノリは嫌いではないですが、いろいろと見聞きする限りでは個人的には根底が明らかに違うなと思うので。ESDはあくまでアニメ界の延長線上でああいう熱い現場だったからこそ居心地が良かったというのはある。)

 

ひかのん活動休止で、とうとう元の6人が6人とも別々の道を歩むこととなり、それぞれのオタクもまた同じように散り散りになりました。

2017年12月のように何百人もが一堂に会することはもうないのでしょうが、少しづつまたどこかで会えるといいですね。

ESDのみんなを応援したいというのはもちろんそうなので、僕もいろんなところに行きたいと思います。

 

改めて。

ありがとうひかのん、ありがとうESD。またいつかお会いできる日が来ることを願っています。

1万字超えという弊ブログ史上最多のボリュームを以って、この気持ちと代えさせていただきます。

 

アンコール ~そう、これからもずっと!!~

 

(おわりに、と書いちゃった割にもうちょっとだけ書いておきたくなったので。

いつもアンコールを要求してばっかりいるから、たまにはアンコールする側の気持ちになってみなきゃ釣り合いが取れないというものです。)

 

ひかのんも卒業して、そしてひかのんから飼育委員会も卒業、と言われてしまったので僕はこうして飼育委員会を強制的に卒業させられるわけですが、しかしなおも我らがのんのんはアース・スターエンターテイメントに所属し活動を続けることとなります。

小学6年でこの世界に足を踏み入れた彼女はついに中学を卒業し、春からは高校生となります。

そして、2018年4月1日を迎えると、とうとう…弊ブログに詳しい方ならおわかりでしょう。過去の記事でそんな話をしてます。

ここからが真価を問われる段階。でも、必ずや。

 

昨日、中学の卒業式だったのだそうです。

これまでかけがえのない時間を過ごしてきた場所を後にし、次なるステージへと一歩踏み出す人生の節目。

翻って、何日にも渡って作ってきた記事をいざ仕上げんと意気込みながら僕がこのあたりを書いている今日は、真冬に戻ったかのような寒さに加えて雨どころか時間帯によっては雪まで降るなんだか嫌な日です。寒くてキーボード打つ手も捗りません。全くもう。

 

でも、今この瞬間は寒さに晒されていたとしても、もうすぐ本当に春と呼べる日が来ることに疑いはありません。

 

例え今日が寒かろうと、目の前に雪が降ってこようと。

それをピョンと飛び越えた先には、一面の桜咲き誇る春が待っているのです。

ピンクに染まった光景の中で大きく大きく両手を広げて\( 'ω')/ヘーイしたらきっと最高に気分がいいでしょう。

そんな温かい春を夢見つつ、この記事を結びたいと思います。

 

ご卒業、おめでとうございます。

 

 

P.S.

すっごく大事なこと忘れてました。

当日の会場となった国立音楽院さん。

ESD時代から何度もお世話になっていましたが、特に今回はライブ1週間前あたりになって突如オタクどもがやれフラスタだやれ横断幕だ卒業式看板だああだこうだとわがまま放題言い出す地獄絵図だったにも関わらず(自分が会場ならこんなやべえオタクども絶対相手したくないと思う)、嫌な顔ひとつ見せず本当に快く対応してくださいました。

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(ここに掲出させてもらえるとは…感謝感激。

ちなみに…)

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(この見切れている青いタオル、なんとここで11月末にあったまりあんぬ生誕祭のときに有志により配られたものだったのです!(写真撮り忘れたのを心から悔やんでいる)

見つけたときは思わず感動してしまいました。)

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(ドリンクコーナーのメニュー。粋な図らい、という言葉を辞書で引いたらこの画像が出てくると思う。ESD活動休止ライブのときもそうでしたが、ここまで寄り添ってくれる会場って他にあるのでしょうか。いやない。)

 

これだけのお力添えとおもてなしを頂いた国立音楽院さんにこの場をお借りし深く感謝申し上げます。ここでのライブだったからこそ、こんなにもみんなの心に残る一日となったのだと思います。

本当にありがとうございました。