IDOLY PRIDE 第8話終了時点での雑感
もうまもなく第9話を迎えるタイミングですが、これまでの毎話考察でキャッチしきれていない部分で語りたいことがいくつかあるので、今回は第1話終了時点以来の雑感記事をやっていきます。
第1話冒頭のシーンについて
第1話冒頭で、「サヨナラから始まる物語」の衣装でステージに向かう星見プロと、彼女たちを送り出し、「ここが俺たちの第一歩だ。見てるか?麻奈…」と夜空に向かって語りかける牧野の姿が描かれていました。
てっきり、第6話のデビューライブがそこに繋がるのかと思いきや、そうではなくサニピ・月ストの第一歩が繰り広げられました。
そこから先も、NEXT VENUSグランプリが繰り広げられており、冒頭のシーンに繋がってきそうな気配は全くありません。
もっと言うと、メンバーひとりひとりの表情を見ればみんな汗ばんでいる=冒頭のシーンの季節は少なくとも春夏であろうことがわかるところ、第8話では既に秋を迎えているのは見て取れます。
だとすると、実は冒頭のシーンは来年夏で、遙子さんは21歳だし千紗ちゃんは18歳なのかも?という説もあり得るように思います………が、牧野が「正直、技術はまだまだ完璧じゃない」と訓示しているところを見ると、それがこれだけ2グループでNEXT VENUSグランプリを勝ち進んでいる星見プロが丸一年を経た状態であってほしくはないなあ…とも思います。
また、そもそも「見てるか、麻奈」と語りかけている部分もひっかかりますよね。
成仏後なのか、あるいは「そもそも麻奈が化けて出てきていない世界線」なんてこともあるのか………
確かに麻奈の後押しがなければ2グループ分割案も牧野の思いつきだけで終わっていた可能性もありますし。
ということで、アニメの最初の最初に流れたシーンが、今もってこうして大きな謎として残っているのです。
麻奈がグランプリ決勝で歌うはずだった曲について
第2話の回想シーン、決勝前夜に琴乃に対して「明日の決勝、見に来られない?」と問いかけた麻奈。
来てほしい理由として「琴乃に聴いてほしい歌がある」と告げ、鼻歌を歌っています。
巷では、MV公開のタイミングと相まって、「星の海の記憶」がその曲なのではないかという話がチラホラ見受けられますが、これに関しては個人的にはNOを突きつけたいです。
というのも、そもそも「星の海の記憶」はBeginning of Lodestarでも描かれている通り既にこの時点で世に送り出されており、それをわざわざ「聴いてもらいたい」というのはちょっと違うかなと思うのです。
それに、「故郷星見市を想って書いた歌詞」という触れ込みであるこの曲が、「『仕事にお姉ちゃんを取られた』と言ってスネている、アイドルになって以来疎遠になってしまった琴乃に宛てた曲」であるとはあまり考えにくいかなとも思います。
そして何より、「星の海の記憶」には鼻歌の箇所が見当たらない、というのももう一点。
「星の海の記憶」よりも、『戦翼のシグルドリーヴァ』でクラウが歌っていた子守唄のほうが音程が似ています。全然関係ないけど。
ということで、この曲は「星の海の記憶」ではなく別のもう一曲であり、そしてこれもまた非常にシビれるところで来るのではないかと考えています。
何度か話題に上げていますが、脚本の髙橋龍也さんはかつてかの名作『普通の女子校生が【ろこどる】やってみた。』で、最終話に流れることとなる「流川ガールズソング」を中盤以降ずっと匂わせつつ、最後の最後まで引っ張って最高の形で流した経歴の持ち主です。
その記憶が今も鮮明に残っているだけに、「麻奈の3曲目」もまた、然るべきお膳立てをされた上で披露されるのではないかと、そう期待してやまないのです。
「麻奈の再来」はひとりにして成らず?
第8話では、さくらが「麻奈の再来」として話題になっていました。
ですが、前回の記事でも星見プロ戦闘力ファイルに触れて検討してきた通り、さくらひとりだけでは到底麻奈の実力には並べないのだということがわかっています。
では、さくらに足りないものは何なのか。
それこそが、長瀬麻奈の妹である琴乃が手にしている要素そのものなのではないでしょうか。
姉妹ということもあり、その佇まいは麻奈の面影を感じさせます。
また、歌と並んでアイドルにとって重要な要素のもうひとつであるダンスの実力も、さくらよりも高く、なおかつ麻奈に匹敵するだけの領域まで高められているということがわかっています。
かつて、麻奈を演じる神田沙也加さんは、第1回ミュージックプログラムの中で「麻奈には太陽と月の両方の面がある」という発言をしていました。
(21:27あたり~)
逆に言えば、「太陽」を象徴するサニーピースのリーダーであるさくらと「月」を象徴する月のテンペストのリーダーである琴乃、ふたりの力が組み合わさればあるいは………?という考え方もできます。
果たしてそんな展開はあるのかどうか、いよいよアニメ放送も(1クール12話構成であれば)終盤戦ということで、注目していきたいです。
ということで、第9話が数分前に迫ったところでこのへんでお別れしましょう。
もうほんとこの先が楽しみすぎて杉になりそう。