流川運河のほとりに生えている木

「高尾奏音界隈のデイリースポーツこと弊ブログ」

\( 'ω')/ヘーイ 高尾奏音さんの情報・イベントレポに関しては日本一を自負するブログです。

Pyxisを応援しにアニメロサマーライブの1日目に行った話

Pyxis史上最大の晴れ舞台が幕を閉じました。

「THE CARD」というアニサマのテーマにぴったりの「FLAWLESS」と「プラチナ」と。

その2曲はさいたまスーパーアリーナに集った幾千万の観衆に何をもたらしたのでしょうか。

あいにく、あのときの自分にはそんなところまで思いを巡らせる余裕などありませんでした。

ステージと自分を隔てる広大なアリーナ席も、高く高く聳え立つスタンドも、見渡す限り青とピンクに染まった視界。

その先で舞い踊る2人と、それを大写しにするスクリーン3つ。

スクリーンの中の、これまでにないほどたくさんのペンライトに囲まれてステージを駆け抜ける姿や、これまでに見たこともないくらい震えていた彼女の手。

ただただそればかりを目に焼き付けてきました。

 

 

ということで人生初アニサマのお話。

当日はけやきひろば目当てで午前中には着いていたんですが、しばらく会場前に留まってから15:25頃に入場列に並びました。

「混雑していて開演までに入場できなかったオタクが1曲目を聴き逃して云々」というのが話題になっていましたが、会場周辺では「開演直前は混雑が予想されるため15:30までには入場列に」というアナウンスが繰り返しありました。(こういうアナウンスが遅延を防ぐのだという知見を得たのでESDも3周年の際にはぜひこうしてほしい)

大きい会場での数万人規模のライブでは開演直前の混雑はありがちな話なのでしょうが、流石に長い歴史を持つアニサマはそのあたり用意周到でした。

どうしても開演ギリギリにしか着けなかった人が気の毒ですね…。

で、かくいう自分も15:25頃に列に並んで実際に中に入れたのは15:55過ぎ。

入場時の手荷物検査、金属探知機検査、入場後自分の席を探す時間などいろいろ考慮してもう少し早く入っていてもよかったです。これでまた経験値積んだね。

そして恥ずかしながら、会場入ったところでペンライトを思いっきり忘れてしまったことに気づきました。最近ESDに慣れすぎてた弊害?(と言いつつESDにも毎回持っていってはいるのでただの凡ミス)

 

で、本編ですが。

1曲目は話題になった通り平野綾さん・茅原実里さん・後藤邑子さんのSOS団による「ハレ晴レユカイ」。

会場がとんでもねえテンションになったし曲ももちろん知っていたけど、ギリギリ世代じゃないこともあり事の重大さを理解しきれなかった…。

特に平野綾さん(ド金髪だった)をあまりに見慣れなさすぎてご本人と認識したのが曲終わってからだった。これだからダメなオタク。

からの2曲目「ようこそジャパリパークへ」大合唱。出だしから完全にボルテージが最高潮でしたね。延々と「ララララ~ララララ~Oh Welcome to the ジャパリパーク」を歌ってたの今考えても楽しかった。

そして矢継ぎ早にClariSの「コネクト」。アンセムアンセムアンドアンセム。なにこれ。でもClariSと言えば「ヒトリゴト」聴きたかった気持ちもあるなぁ…と思っていたら本当に「ヒトリゴト」歌い出す。

このスタート4曲全部刺さるから完全に精神を持って行かれていて、よりによってこの次がPyxisでした。

正直言って頭の整理も心の準備もする暇がなかった、という点に尽きます。

なので冒頭綴ったくらいしか感想が…というかここで開始1時間未満にも関わらずひとつ残らずすべて燃やしてしまいました。(俺達のアニサマ、完)

 

ただ、ほぼPyxis目当てオンリーで来て開始早々燃え尽きたオタクの出がらしがそこから更に幾度となく燃え上がるのがアニサマのすごいところ。

田村ゆかりさんとOxTのコラボの「バラライカ」とかめっちゃ懐かしい!って蘇生しましたし、鈴木このみさんの「This game」のイントロ入った瞬間と言ったらもう。

田村ゆかりさんソロのときには初めてかの有名なゆかり王国の圧倒的一体感に飲み込まれ巻き込まれ。

そしてまさか茅原実里さんが「Paradise Lost」歌ってくれるとは。あれ昔から好きで中高生の貧乏オタクにも関わらずCD買ってたりしたので生で聴けていくらなんでも光栄すぎた。

FLOWのブチ上げ具合も半端なかったですね。SSA全体を使ったウェーブなんて規模デカすぎ。俺達がFighting Dreamerなんだよな…

という感じで、出がらしの燃えカスにも容赦なくガソリンかけて燃やしてくるような超強力ラインナップを堪能したというわけです。

 

全体を振り返ると、アニサマすげえなぁ…と。

そりゃこれだけの超豪華なメンバー揃えたらチケットが1万近くにもなるわけですよ。

(まあ、すごかったはすごかったけど費用・労力対効果で見るとちょっと大変だったのでPyxisかESDが絡まない日には行かないだろうなというのが結論)

そんな中にPyxisが加われたということは本当に喜ばしいことです。

 

 

さて、そのPyxis

事実として、今回はアニメのEDとなった「FLAWLESS」があったおかげでこの舞台に立つ資格を得ました。

しかし一方で、「FLAWLESS」しかアニメの曲が無かったとも言えます。

(現状Pyxisいちのキラーチューンは絶対に「初恋の棘」だと思うんですが、今回は残念ながらアニソンではないそれを披露できる場ではなかったみたいです)

例えば田村ゆかりさんも茅原実里さんも、今回歌った他にもたくさん代表曲を持ってます。(「境界の彼方」とか聴けるかな?と思っていたらなかった)FLOWはアニタイだけで単独ライブやるなんてことをMCでお話ししていましたね。

仕掛けの面で言えば、客席全体でのウェーブ、ゴンドラ使用、生バンドを活かして曲の最後でジャンプ(あれ結構な回数やったから若干食傷気味ではあったけど)、観客の合唱などいろいろな手法が取られていました。

言わばそういった常連レベルの方々はたくさんの切り札を持っており、その中から選りすぐりの一曲を繰り出せるのです。そして、会場全体を巻き込む仕掛けでまさに楽しく「世界を遊」んでいました。

翻ってPyxisは手札が1枚しか無く、それでなんとか食らいつき、一生懸命に戦っている状態にほかなりませんでした。(「プラチナ」というジョーカーを運営サイドから手渡されたことに関しては感謝するほかないです)

 

アニサマの1日を過ごす中で、そんなふうにいちファンとして他のアーティストの方々との格の違い、歴史の違いといった差を痛感しました。

だけれども。差なんてあって当たり前です。そりゃメジャーデビュー1周年を迎えたばかりのユニットが他の5年10年選手たちと変わらないレベルで余裕のパフォーマンス見せてたら今頃どれだけ大騒ぎか。

差なら埋めればいいし、歴史ならこれから積んでいけばいいんです。

―いつの日か、アニサマにX回目の出演を果たしたPyxis

イントロを聴いただけで誰もが沸き上がっちゃうくらい有名な曲ばかりでどれを歌うかよりどりみどり、あれを歌えばみんながタオルを回し、これを歌えば会場全体が手拍子の嵐、こっちを歌えば3万人の大合唱…

そうしてSSAを自分たちの色に染め上げて遊び尽くして、「まさか生であのPyxisを見ることができるなんて」みたいな感想をどこかに書かれちゃったりとかして。

そんな姿を見ることができたなら、そのときこそ本当に見届けきった気持ちになるのかもしれませんね。

今回、初登場の挨拶代わりに繰り出した「FLAWLESS」も、今デュエマ見てる子どもたちが将来アニサマに来るようなオタクになって「俺VSRF見てたんだよなー、昔やってたあのエンディングを生で聴けちゃったよ」なんてことになったらもうめっちゃ。もうめっちゃ…(ひとりで妄想して感情になってるオタク)

 

Pyxis発足以降、ただただ追っていくうちに初の持ち曲だアルバムだシングルだアニタイだと新しい一歩を踏み出しては喜んでいただけの、言わば場当たり的な応援をしてきましたが、その中で今回人生で初めてこういった最高峰のイベントに行くことができ、そこで初めてアニソン歌手の「完成形」を目の当たりにしました。

僕はPyxisのいちファンとしてあの舞台に行けてよかったです。ここまで駆け抜けてきたお二人が、あんなにたくさんの人の前で全力で輝く姿を見届けることができてすごく嬉しく、幸せでした。

そしてその素晴らしい舞台で初めて、いつかの未来でPyxisにあんなふうになっていてほしいなという理想像も見つけることもできました。

 

 

アニサマが終わるやいなや、9月に入ればもうすぐに次のシングルが発売されます。

これからPyxisがめがけていく未来が輝かしいものであることを願って。

(記事のエンディングテーマは「ミライSniper」でね\( 'ω')/ヘーイ)