流川運河のほとりに生えている木

「高尾奏音界隈のデイリースポーツこと弊ブログ」

\( 'ω')/ヘーイ 高尾奏音さんの情報・イベントレポに関しては日本一を自負するブログです。

アニメIDOLY PRIDEの総括と今後への期待 サニーピース編

アプリ「IDOLY PRIDE」のリリースまで残り2週間となってまいりました。

アプリリリースまでに、星見プロ10人のアニメでの活躍の総括と、アプリに向けて期待したいところを挙げていこうと思います。

 

 

 

川咲さくら

サニーピースのリーダー、歌のエースとして活躍。アニメの物語の”心臓”を担う

「胸がドキドキしたから」という理由で星見プロの門を叩き、以降はその心からの天真爛漫さと圧倒的な歌の実力を武器にサニーピースのリーダーとして活躍したさくら。

全編を通して主役の一人としてNEXT VENUSグランプリの頂点へと駆け上がる姿が描かれていましたが、とりわけ見る者を驚かせたのは「数年前に心臓移植を受けており、そのドナーが長瀬麻奈その人だった」というところでしょう。

放送開始前段階での情報をよくよく見れば、実はそのことを示唆するような断片的な情報は散りばめられていたのですが、やはりアニメの蓋を開けてみて「スーパーアイドルとして喧伝されていた麻奈の死と、その心臓の行方」というのが物語の主題になっているというのはインパクトが大きく、その渦中にあったさくらの存在感はとても大きいものとなりました。

また、「麻奈の歌声に頼らず、自分の歌声で、自分たちの歌で頂点を目指す」という終盤のテーマにおいても最も重要な立ち位置を占めており、IDOLY PRIDEという作品を象徴するような役目を背負っていました。

 

アプリで期待したいこと:魚々っとさん

逆に、「幼少期からずっと抱えていた心臓の問題を数年前にようやく乗り越え、『日常生活を送れるだけでも幸せ』という日々を過ごす中で心臓の高鳴りに導かれてアイドルになり、グループのリーダーとしてNEXT VENUSグランプリを制した」という、彼女のメインストーリーは既にアニメで描かれてしまっています。

そんなさくらについて、アプリで期待したいことは、さくらのアイドルとしての日々を彩るエトセトラの部分です。

特に、さくらが子供の頃から大好きな星見市のマスコットキャラクター”魚々っとさん”については、その存在はかねてから示唆されておりながらもアニメ本編には一切出現せず、未だに謎に包まれています。(コミカライズ「Beginning of Lodestar」で、星見まつりの出店でお忍びで店員をやっていた麻奈がお面を被っていたくらい)

魚々っとさんが好きなことをはじめとした、さくらのパーソナルな部分がもっとたくさん知れることを期待したいなと思っています。

 

 

佐伯遙子

酸いも甘いも乗り越えた星見プロ最初のアイドル、ついに花開く

三枝さんが星見市に星見プロを構え、一番最初にスカウトした第1号アイドルだった遙子さん。

アニメ放送前の段階では、「麻奈19歳、遙子20歳」という情報だけが公開されていたためてっきり麻奈よりも歳上なのかと思っていましたが、麻奈の「19歳」が享年であり、生きていれば22歳なので遙子さんのほうが2個下であることが判明しました。

そこから逆算すると、中3時にスカウトされて星見プロの一員となってからアニメのストーリーに至る約5年の間、芽が出ないまま下積みを続けてきたということになります。

「下積み」といえども、後から入ってきた麻奈が自分をあっという間に追い越してVENUSプログラムを駆け上がっていく姿をすぐそばで見せつけられたどころか、その麻奈の非業の死に直面し、以降心ここにあらずだった牧野のイマイチなマネジメントを受けながら鳴かず飛ばずの日々を過ごすなど、これでもかというほど苛烈な経験を乗り越えてきました。

IDOLY PRIDEのコンセプトワードの一つに、「青春全部かけて、アイドルの最高峰へ。」というものがありますが、その意味では中3~大2までの5年間、辛い経験とともに「青春を既にほぼ全部かけてしまった」状態で現在を迎えていたと言えます。

そのこともあってか、牧野から「(新人オーディションを開くので)後輩がたくさん増えますよ」という話をされたときには「そろそろ今後のことも考えないと…」と、引退の意思を示唆するような返事をしてもいました。

 

しかし、新人たちから事務員だと思われていたような状況であることにもめげずに追加メンバーとして参加して以降は、その長いキャリアに裏打ちされた実力で、怜とともにサニーピースのレベルを一段上へと引き上げる活躍を果たします。

遂には3年前に麻奈が手を伸ばしかけたNEXT VENUSグランプリの頂点に自らが辿り着くところにまでに至りました。

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同点優勝が告げられ、サニーピースの面々が事態を飲み込めていない中、いつも気丈に振る舞うみんなのお姉さんが真っ先に顔を覆い、肩を震わせています。

この瞬間を迎えるまでに乗り越えてきた経験、積み重ねてきた努力、そして「麻奈が果たせなかったNEXT VENUSグランプリ優勝」への思いは、他の9人とはまた違った深みがあったことでしょう。

星見プロ第1号のアイドルは、5年の月日を経て遂にその歩みが報われる日を迎えたのです。

 

アプリで期待したいこと:過去編と「なぜ辞めずに残ったか」

そんな遙子さんについて、アプリで期待したいストーリーは「中3~今に至るまで」の下積みの時代と、「そろそろ今後のことも考えないと…」と話していたところからどのように翻意したかというところです。

過去のことは今のところ想像するほかありませんが、そのあたりについて具体的なストーリーがほしいなと思います。「なんで売れなかったのか」とか。

 

また、事務員同然の状態から新人たちの輪に加わることは決して簡単なことではなかったと思います。

アイドルを辞めることを示唆していたようなところから、どのようにしてそのハードルを乗り越えてまで続けることになったのかが気になります。

牧野の説得なのか、あるいはスカウトした三枝さんによるものなのか………気になりすぎて木になりそう。

 

 

一ノ瀬怜

敷かれたレールから踏み出し、アイドルとして再び頂点へ

元々ダンスが好きで、その道を志しダンスの全国大会で優勝するまでに登りつめていた怜。

しかし、「全国大会優勝」という最高の結果を残してもなお両親にその生き方を認めてもらえなかったことで、家出同然で親元を離れ、スーパーのバイトで生計を立てることとなりました。

牧野のスカウトを受けて星見プロに加わって以降はサニーピースのスキル面を引っ張る存在として、全国大会優勝の実力をグループに還元していきつつ、共に上を目指す日々を送ります。

他のサニーピースのメンバー、とりわけ未経験者のさくら・雫・千紗には、それぞれに抱える思いであったり、持ち合わせている長所はありましたが、それらをパフォーマンスとして出力するのに必要となる基礎能力には欠ける面もありました。

そこにコーチ役も兼ねて実力・経験・実績を持つ怜が加わったというのは、サニーピースの躍進には絶対不可欠なターニングポイントであったと言えます。

怜の加入により心技体が高いレベルで調和したサニーピースはNEXT VENUSグランプリを制し、怜個人としてはダンスの全国大会との2冠を達成。

その類まれな能力を示すにはこれ以上ない実績を手に入れました。

 

アプリで期待したいこと:アイドルとしての素顔

そんな怜について是非見てみたい一面は、紆余曲折を経てアイドルとなったことで、「元々アイドルに対する憧れなどなかった」と自ら語る怜がどのように振る舞っているのかという点です。

元はダンスがしたいという一心だったところを、いろいろあってこうして決して本意ではないアイドル業をしているわけですが、アイドルとなった以上は当然それなりの振る舞いを求められるわけです。

その点では元々アイドルに憧れていた雫あたりとは正反対になるわけですが、現状にどう折り合いをつけ、どうアイドルとしての日々を過ごしているのかという面が見られるとより魅力も深まるのではないかと期待しています。

 

 

兵藤雫

あの日見上げていたステージの上で、誰より眩しく輝く存在に

星見プロ随一のアイドルオタクとして存在感を放つ雫。

様々なアイドルに対し造詣が深い彼女ですが、中でも特に好きだったのはTRINITYAiLEなのではないか?というところがアニメでは伺えました。

「他のアイドルの映像を見て研究しよう」となった4話で、麻奈の映像に加え「これも見てほしい」と雫がみんなに見せたのがTRINITYAiLEの映像でした。

「現在の新人枠のトップクラス」ということで、新人アイドルとして自分たちが世に出ていくにあたり目標にせねばならない対象という意味合いもあり彼女らの映像を持ち出したのでしょうが、シンプルにオタクの行動として考えれば”布教”という側面もあったのではないでしょうか?

 

星見プロの中では一番アイドル界に詳しい雫。

誰よりもアイドルのことを見つめ続けていたがゆえに、自分たちが越えなければいけない壁の大きさについても誰よりも自覚した中で、サニーピースの一員としてNEXT VENUSグランプリの舞台に身を投じます。

準決勝進出を決め、「サニーピースだけの歌を見つける」ことを全員で牧野に直談判するシーンで「私達もアイドルだから」という発言をしていましたが、「自分がアイドルである」というところに対する自覚と責任もまた、誰よりも大きいものだったに違いありません。

 

そしてその準決勝で鎬を削る相手となったのがTRINITYAiLE。

記者会見前に会話を交わした際、ひとり特典会のオタクになっている雫。

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(スンッ………とした怜とは対照的である)

そんな敬愛するTRINITYAiLEを相手に、この準決勝では見事に勝利を収めました。

続く決勝でも全力を出し切り、優勝の景色を味わいながら「まだ終わってほしくない」と晴れ晴れとした表情を浮かべています。

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新人アイドルが立てる中では最高の舞台であるNEXT VENUSグランプリの決勝に立ち、そこで会心のパフォーマンスを見せることができるまでに成長したことを物語っている一言でした。

 

アプリで期待したいこと:星見プロの門を叩くまで

元々アイドルオタクであった雫が、自らアイドルになろうとした経緯についてはアニメではあまり描かれていませんでした。

どのような決意があり見る側から見られる側に立とうと思ったのか、きっとそこには並々ならぬ物語があるに違いありません。

星見プロに加わる前の雫のお話や、加入後のプライベートのお話など、雫のパーソナルな側面が見えてくるとより魅力が深まっていくのではないかと思います。

 

白石千紗

「お姉ちゃんと一緒にいたい」の一心で

前回の記事でもお話しましたが、「お姉ちゃんと一緒にいたい」という目的があり姉と同じオーディションを受けた千紗。

uouo-fishheart.hatenablog.com

アイドルに対しては特段憧れていたわけではないようで、モチベーションの根源が「お姉ちゃんと一緒にいたい」であったがために、サニーピース・月のテンペスト分割の際にはあからさまに落ち込む場面もありました。

しかし、その逆境にあっても目標を「お姉ちゃんと同じ舞台に立つ」という形に再構築することで、「サニーピースvs月のテンペストの実現まで勝ち続ける」ことへと意識を切り替えました。

元々内向的なタイプだったことが災いし、病弱だった過去を持つさくら並みの基礎能力しか持ち合わせていなかったためレッスンについていくのに精一杯でしたが、5話での怜との衝突を乗り越えて以降は特段足を引っ張ることはない程度にはついていくことができていたようです。

また、10話ではトレーナーに対し積極的に指導を請う姿勢も見られるなど、姉と離れて過ごすサニーピースでの日々の中で、ひとりのアイドルとして成長していきました。

 

運命のいたずらはなかなかに過酷なもので、NEXT VENUSグランプリで「お姉ちゃんと同じ舞台に立つ」ためには決勝まで勝ち上がるしかないシチュエーションに置かれました。

それでも自らの夢を叶えるために日々のトレーニングに耐え抜き、自分たちの道を踏破した結果、決勝に勝ち進んだサニーピースは見事相手として月のテンペストを迎えることになりました。

その舞台に辿り着いたときの表情は、かつてのおどおどしたものではありませんでした。

「お姉ちゃんと同じ舞台に立つ」ことを願い続けた日々を越えて、決勝に立つに値するだけのアイドルに、千紗は確かに成長していたのです。

 

アプリで期待したいこと:ファンからの受容されかた

個人的にすごくそわそわしているのがこのへんで、果たしてこの世界で千紗ちゃんはファンのみんなにどのような受け入れられ方をしているのだろうというのが気になっています。

『「健気に頑張る姿」がアイドルとして多くのファンに元気を与えていますが、本人はあまり自覚がないようです。』(Dropbox資料より)

『守りたくなるようなキュートさが魅力』(公式HP サニーピース紹介文より)

などなどとそのヒントは散りばめられていますが、彼女のファンはどのように応援しており、そして彼女はそんなファンにどう向き合っているのだろう、というところが気になるところです。気になりすぎて木になりそう。

 

 

ということで、サニーピースの総括をしていきました。

これだけ何回も(こうして記事を書くために各話15~20回程度)見返していても、拾い切れていない要素はまだまだたくさんあるのではないかと思っています。

アニメを見ての各キャラ総括は見る人の視点の数だけあると思うので、もしも一家言あるという方はこういう記事を書いてみてください。

(月のテンペストまではアプリリリースまでに書き上げたかったけど気づけば後数日でリリース………)